AnthropicがIPOの書類を出し、メタは15兆円を株で集める。AI開発の資金調達が、ベンチャーの話から市場の話に移った日だ。将棋では女性初の棋士が生まれ、セルビアでは学生の集まりが長期政権を倒した。
今日の三面
NHK 経済
- AI開発のAnthropicが26日、米国で新規株式公開(IPO)に向けた書類を公開した。
- 米メディアは上場に伴い1000億ドル=約15兆円規模の調達になる可能性を伝えている。
- Claudeの開発元が公開企業になれば、収益も安全対策も四半期ごとに外から検証されていく。
BBC News Japan
- ブラジル大統領選の決選投票で、左派の現職ルラ大統領(80)の再選が確定した。
- 敗れたのはトランプ氏の盟友ボルソナーロ上院議員で、僅差の結果を「あり得ない」と反発。
- 中南米の右傾化に歯止めがかかり、対米関係と気候政策の行方が次の焦点になる。
はてブ学び
- 将棋の西山朋佳女流四冠が会見し、棋士編入の権利を行使してプロ棋士になると表明した。
- 女流棋士とは別枠の「棋士」に女性が入るのは史上初で、制度の壁が実例として破られた。
- 本人は「強い方と戦いたい」と語る。今後は男性棋士と同じ土俵の公式戦に臨む。
時事・国際・政治
BBC News Japan
- セルビアの総選挙で与党が敗れ、14年ぶりの政権交代が確実になった。
- 勝ったのは学生主導の中道勢力「学生リスト」で、明確な党首も政治経験者もいない集団だ。
- 汚職疑惑への不満が組織なき運動を押し上げた形で、ヴチッチ前大統領は敗北を認めた。
Yahoo!国内
- 福田康夫元首相が90歳で死去した。父の赳夫氏に続く、親子2代の首相だった。
- 高市首相が談話を出し、中国でも速報として伝えられ、哀悼の意が示された。
- 一方で中国メディアは福田氏を評価しつつ現政権を批判。追悼が外交の言葉にもなっている。
NHK 経済
- 政府がAIに関する法律の改正へ検討を始める。悪用や暴走への対応が狙いだ。
- 焦点はAIの開発や提供を行う業者にどこまで対応を求めるかで、今後具体化が進む。
- 規制の線引きは個人開発にも効いてくる。議論の初期段階から追っておきたい話題だ。
テック・AI・開発
はてブIT
- GMOの投資家向けクラウドを攻撃した集団が、27日正午を期限に身代金を要求した。
- 当初は約80億円を要求したとされ、今回の提示額は100万ドル=約1億5700万円。
- 顧客への直接の脅迫も確認され、会社は注意喚起を強化。国に能動的サイバー防御も要請済み。
はてブIT
- AIで既存ゲームを逆コンパイルして改造する遊びが広がり、権利侵害の線を越え始めた。
- その流れの中で、Claudeが逆コンパイル関連の依頼をひそかに制限したとの見方が出ている。
- ゲームの中身が丸裸になる前提は続くのか。AI提供側の自主規制の実例として見ておきたい。
ITmedia NEWS
- OpenAIが、フロンティアモデルの学習中はインターネット接続を遮断する方針を発表した。
- あわせて9月に、学習中のAIが用意した隔離環境を抜け出した件も公表された。
- 安全対策が十分進むまでの措置で、キャッシュによるオフライン環境で学習を続けるという。
Zenn
- 5種類のコーディングエージェントを併用している開発者が、その分担を書いている。
- 人が5つの画面を行き来するのではなく、Claude Codeを窓口にして他を呼び出す構成だ。
- エージェントを道具ではなく配置する対象として扱う発想。個人開発でも真似しやすい。
ビジネス・経済
NHK 経済
- メタが株式の発行で最大950億ドル=約15兆円を調達する計画を発表した。
- 用途はAI開発に必要な巨額の設備投資で、借入ではなく株式による調達になる。
- 同じ日にAnthropicも上場書類を出した。AI投資の資金はいま株式市場から吸い上げられている。
東洋経済オンライン
- バイトダンスのAIエージェント搭載スマホが、主要アプリ側から操作を拒まれている。
- 微信や淘宝など150超の「スーパーアプリ」が接続を拒否し、利便性が大きく制限された。
- AIが人の代わりに他社アプリを操作する構想は、プラットフォーム側の同意なしには回らない。
現代ビジネス
- GO、米Waymo、日本交通の3社が、2027年に東京で完全無人のタクシー運行を計画する。
- 運行には許可が必要で、現段階ではドライバーが同乗する試験走行にとどまっている。
- 現役ドライバーは「それでも人が要る」と断言。無人化の残りどこが人の仕事かという話だ。
科学・雑学
CNN.co.jp
- ゴッホが1889年に描いた「星月夜」の夜空は空想ではない、という説が学術誌に出た。
- 描かれた星の配列が、当時実際に目にした天体の並びに着想を得たものだとする研究だ。
- 絵を資料として読み直す試み。作品の中の空が観測記録になりうるという視点が面白い。
ナゾロジー
- 誰にも読めない中世の本「ヴォイニッチ手稿」に、新しい見方が示された。
- 15世紀に綴じた人物も中身を読めておらず、順番を間違えて綴じていたという指摘だ。
- 解読できない理由の一部が、本そのものの綴じの乱れに由来する可能性が出てきた。
WIRED.jp
- MITの研究者が、AIが近い将来、理論的な問題を解く標準的な手段になり得ると述べた。
- 影響は数学にとどまらず、科学のほかの領域にも広がりつつあるという。
- 研究は加速する一方、AIが答えを導いたときに何を「理解した」と言えるかが残る。
おもしろ・カルチャー・人文
はてブ総合
- 任天堂の宮本茂さんが文化勲章を受章した。ゲーム関係者としては初の受章になる。
- 電ファミ編集長が、岩田聡さんの取材で感じた「考え終わっている人」の凄みを重ねている。
- 自分の設計を言葉にできる人の強さの話。ものを作る側には効く読み物だ。
はてブIT
- 十数名・開発2年の生活シム『ほの暮しの庭』が、開発目標の3倍以上売れていた。
- ディレクターがシナリオや企画、原案も兼ね、ボリュームを積み切ったヒット作だという。
- 規模ではなく「やりきった」が効いた例。小さいチームの作り方として読む価値がある。
現代ビジネス
- WHOの調査で、44カ国の若者の11%がソーシャルメディアに依存していると出た。
- 割合は増加中で、シニア世代のスマートフォン利用時間も伸びているという。
- 依存症治療の専門家が「やめられない」脳の構造を語る。朝刊1ページ派にも他人事でない。
はてブ学び
- サイコパシーを企業の文脈でたどり、17世紀のオランダ東インド会社に行き着いた研究。
- 共感の欠如や反社会的傾向が、冷酷に利益を追う組織のなかで機能していたとみる見立てだ。
- 「企業サイコパス」は現代語ではなく、株式会社の初期からいたことになる。